マグネシウム製剤の用途
制酸薬・下剤としてのマグネシウム含有薬剤(単独及び配合製剤)
- 酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム
酸化マグネシウム(カマ、重カマ)などに代表されるマグネシウム製剤は、排便習慣の改善や食物繊維の摂取で改善しない慢性の便秘症に用いられる比較的安全で歴史が長い塩類下剤の一つです。具体的には酸化マグネシウムは胃酸を中和して制酸作用があります。そして、中和されたことで生じる塩化マグネシウムは腸へ移行してアルカリ性の腸液で腸管から吸収されにくい塩(炭酸水素マグネシウム)となり、腸管内の水分を増やすことで便秘を改善するといわれています。

鎮痙(ちんけい)および子宮収縮抑制薬としてのマグネシウム含有薬剤
- 硫酸マグネシウム(注射製剤)
硫酸マグネシウムとブドウ糖が配合された注射製剤が使用されています。硫酸マグネシウムは子宮運動や子宮収縮を引き起こすアセチルコリンやプロスタグランジンの作用を抑制することが動物実験などから認められています。また、血中のMgイオンが多くなることで同じ血中のCaイオンとの平衡状態が崩れて、中枢神経系および骨格筋の弛緩が起こり、結果として鎮痙作用が発揮されるといわれています。
体内のマグネシウムバランスを維持するためのマグネシウム含有薬剤
- 硫酸マグネシウム(注射製剤)
利尿薬の服用や生活習慣病危険因子の関与などにより、必要以上にマグネシウムが腎臓から排泄され過ぎてしまうことで体内のマグネシウムが欠乏することがあります。この状態において、マグネシウムを補充する目的で使用します。








