世界保健機構(WHO)では、飲料水中の栄養素と健康に関する調査を開始し、『飲料水中の栄養素』 WHO 2005年、『心血管疾患に対する硬水の予防効果の可能性』 WHO 2006年の報告書をそれぞれ発表されています。これらの報告書は、WHOのホームページでも公開されています。
『心血管疾患に対する硬水の予防効果の可能性』 WHO 2006年の報告書に関し、エキスパートグループがいくつかの結論を出しました。
ここでは特に、マグネシウムと健康に関連するいくつかのポイントをまとめます。
- マグネシウムは、350以上のエネルギー代謝系などに関係する酵素の活性化に関与しています。また、たんぱく質と核酸の合成にも関与し、正常な血管張力およびインスリン感受性維持に必要です。
- 低マグネシウム状態は、高血圧、冠状動脈性心疾患、2型糖尿病およびメタボリックシンドロームに関係しています。
- 高血圧: マグネシウム不足は高血圧の発病に関係し、血圧と血清マグネシウム値の間には負の相関が報告されています。
- 糖尿病: マグネシウム摂取量と2型糖尿病発症リスクの間には逆相関があります。経口マグネシウム補充は、インスリン感受性と2型糖尿病の血糖コントロールが改善します。
- マグネシウム不足状態: アルコール中毒と腸管吸収不良は、マグネシウム欠乏と関連した状態です。特定の薬、例えば利尿剤、いくつかの抗生物質とガンの化学療法は、腎臓からのマグネシウムの排泄を増やします。
- 胃腸機能: マグネシウムの緩下剤的効果(お通じが緩くなる現象)は、食事からのマグネシウムではなく、サプリメント(薬剤を含む)によるマグネシウムの過剰な摂取量と関係しています。
- (参考文献)
- WHO Meeting of Experts on the Possible Protective Effect of Hard Water Against Cardiovascular Disease. Washington, D.C., USA 27-28 April 2006, Public Health and Environment. World Health Organization, Geneva 2006
- http://www.who.int/water_sanitation_health/gdwqrevision/cardiofullreport.pdf








